この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やさしいキスをして?
第7章 初デート?
『おーさすが陸上部。逃げ足は俊足だな。』
〜〜〜ペタン。
先輩がいなくなるや、急に力が抜けてその場に座り込んだ。ゆうひが来てくれなかったら、あたし…今頃どうなってたんだろ?
先輩に掴まれた左腕。本当はすぐにでも振り払いたかったのに、出来なかった。あんな人でも男だから…きっとあたし一人じゃ、何の抵抗もできなかった。
『おい、大丈夫か?』
『な…なんで居るのよ、ゆうひ。』
だんだん頭が冷静になって…今になって体が震えてきた。ヤバい…もともと緩んでた涙腺が、また……
『マドちゃんから教えてもらったんだ。あいつ…鷹野先輩って、たらしで有名なんだって。彼女も何人かいるみたいで…それで心配になって探したんだ。』
マドカが…?そっか、だから居場所を教えろって連絡をくれたんだ…