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やさしいキスをして?
第7章 初デート?


『おーさすが陸上部。逃げ足は俊足だな。』


〜〜〜ペタン。


先輩がいなくなるや、急に力が抜けてその場に座り込んだ。ゆうひが来てくれなかったら、あたし…今頃どうなってたんだろ?
先輩に掴まれた左腕。本当はすぐにでも振り払いたかったのに、出来なかった。あんな人でも男だから…きっとあたし一人じゃ、何の抵抗もできなかった。


『おい、大丈夫か?』

『な…なんで居るのよ、ゆうひ。』


だんだん頭が冷静になって…今になって体が震えてきた。ヤバい…もともと緩んでた涙腺が、また……


『マドちゃんから教えてもらったんだ。あいつ…鷹野先輩って、たらしで有名なんだって。彼女も何人かいるみたいで…それで心配になって探したんだ。』


マドカが…?そっか、だから居場所を教えろって連絡をくれたんだ…




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