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やさしいキスをして?
第7章 初デート?
『小さい頃から…そう。他人の面倒はよく見るくせに、自分は甘え下手だもんな、あさひは。』
手を取って、あたしを起き上がらせてくれるゆうひは
『おれは昔から…そんなあさひが放っておけないんだ。』
真っ正面で笑ってる。
なんだかとても、穏やかに。
『…無事で良かった、あさひ。おれの大事な人…ちゃんと守れて良かった…!』
ゆうひの腕の中。抱きしめてくれたそこは、懐かしい…心地いい匂いでいっぱい。
『滅多に泣かないんだからさ…こんな時くらい、おれに甘えて来いよ。』
頭を撫でるゆうひの手。その慣れた感触に、一気に心が緩んでいく。変な意地なんか、まるで要らなくて。この腕が、手が、存在が、あたしには一番しっくりくるんだから。
間違いなく、ゆうひがその人だ。
あたしの一番大事な人。
もう…すごく安心するよぉぉ…