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やさしいキスをして?
第8章 キスの先?
キスの、その先。
あたしを求めるゆうひと、ゆうひを求めるあたしと。求め合った心と体がこんなにも喜びに満ちることを、あたし達は初めて知った。
『あさひ…ごめん//おれ我慢できなくて…痛かったよな?』
ベッドに並んで横になるあたし達。そこは二人で寝るには狭くって、自然とあたしの頭の下にゆうひの腕が伸びている。もう片方の空いた手で、ゆうひがあたしの髪をなでる。愛おしそうに、サラサラと。それから目元を確認するように、そっと指で拭ってくれた。
『ふふ、もう泣いてないよ…大丈夫。ゆうひが、優しかったからね。』
『い、いや…優しくするって言ったくせに、余裕なくて//夢中で好き勝手しちゃったと思うんだけど//』
申し訳なさそうに言う、ゆうひ。だけど、そんなことなかったよ。あたしは、頭の下のゆうひの腕を伝っていって、胸元まで頭を寄せた。ゆうひの匂いが強くなる//