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第10章 番外編

「岩本、頼みがある。どうしても仲良くなりたい女子がいるんだ。」


『例えばあさひが、この先…誰か別の男を好きになったとしても…』


「またクラスが離れた。中1から高2まで、こんなに運がないとは…僕は一生、彼女と同じクラスになることはないのかも知れない。」


『おれは諦めねぇ…』

「それでも、もう嫌なんだ。」

『諦めてたまるか…っ！』


「もう遠くで眺めているだけは嫌だ。彼女と話がしたい…！」


『おれがあさひを好きな気持ちは、絶対誰にも負けねぇ！簡単に引き下がれるわけないだろっ！？足掻いて足掻いて足掻きまくって、それでも届かなかった時には…』