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やさしいキスをして?
第10章 番外編
『監督曰く、三島は頭でかなり状況を理解してるって。それに体がついていけてないのが、勿体ないトコなんだと。まぁ…スタミナは課題だけど、必要なセンスは持ってるみたいだし。あいつはきっと、これからまだまだ伸びるよ。』
ひとしきり喋ったゆうひくんは、一息ついてこちらを見た。それにしても…
『…どうして私に、そんな話するの?』
『うん。マドちゃんにはさ、どうしても知ってて欲しかったんだ。この一年、三島が本気でサッカーを頑張ってきたんだってこと。』
本気でサッカーを…
『それって、なんで…?』
『さあ…何でだろうね?』
肝心な所をはぐらかすのは、きっとわざと。