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やさしいキスをして?
第10章 番外編
『マドちゃんは三島のこと…好き?』
サワッと木々をなびかせた風のように。
それは自然と、胸に染み渡る。
『友達としていい奴…以上に、三島のこと知りたいとか、側にいたいとか、思うかな?』
胸に入った言葉がドクンと脈打って。
鼓動と一緒に、全身に広がっていく。
『うん……好き。』
知らなかった三島くんの良い所を、たくさん聞いたからかも知れない。胸につかえてた想いが、声になって。耳に響いて。私に巡る。
『私、三島くんが……好きなの。』
知りたい…もっと三島くんのことを。何を考えてるとか、何が好きとか、私の知らない三島くんを教えて欲しい。LiNEじゃ足りない…社交辞令の会釈じゃ全然…もっと近くに、側にいきたい…!