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やさしいキスをして?
第10章 番外編
…─────
ドクドクドクドク
『…園山さん?』
『え、あ!』
手を握ったままの三島くんが、私を覗いてる。そうだ、私だって…
『私…私も、好き…っ!
三島くんが好きですッッ!』
夢中で声を張り上げたら、三島くんは目を見開いた後、急にぎゅううと自分の顔をつねり出した。
『…痛くない』
『え…?』
『やはり夢か…園山さんが僕を好きなんて、あり得ないもんな…』
『…………』
両想いに私の心臓は踊りまくってるのに、片や三島くんは現実逃避。まどろっこしくて、もう思い切って、三島くんの胸に飛び込んだ。
『え…//、園山さ…?!』
『夢だと思うなら、確かめてよ…』
驚いた隙をみて、腕を三島くんの首に巻きつける。それから力いっぱいに背伸びをした。