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やさしいキスをして?
第10章 番外編


『その…』


か細く弱く。甘く途切れた三島くんの声に、頭が完全ショート。熱くて、湯気が出そうで、思考は到底追いつかなくて。かかとを戻して目を開くと、至近距離で目線がぶつかる。


『そ、そ、園…////』

『////…どか、って…』

『…??』

『まどかって呼んでくれる…?け、啓太くん…//』


恥ずかしくてそのまま啓太くんの胸に頭をつけると、ドッドッという心音が聴こえてきた。啓太くんのだか私のだか、もはや全く区別はつかないけど。


『ま、ま、まままどかさん//』

『ぷっ…サンはやだな(笑)そのまま、呼び捨てでいいよ?』


私が言って間もなく…ゴクリ、と喉を鳴らす音が耳に響いた。そっか、男の子の…啓太くんの胸にくっついてるんだ、私。これが胸板?頑丈で力がありそうで…逞しいって、こういうのかな…


『まど、か…………』


すごい…体の奥から、私の名前が鳴ってる…



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