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第10章 番外編

ゴチッ…


『あ…わ…ご、ごめん…////』

『………///』


キスをしようとして、衝突。歯と歯が当たって、鈍い痛みと共に啓太くんが飛び退いた。


『ほ！ほんとごめ……僕っ……！』


逃げようとする腕を掴んで、見上げる。片手で覆われた顔面を、覗き込むように。


『大丈夫、私はもう逃げないから…その、啓太くんも…//そ、それに！緊張してるのは私も同じだから…//！だからね、お願い…』


指の間から垣間見える啓太くんの目。もう逸らさないで、ちゃんと私を見てね…？


『やさしいキスをして…？』


ドキドキしながら目を瞑ると、暖かい吐息がすぐ側で…


『─────//////はい…』


チュ…


そっと触れあって、離れたそれはほんの一瞬。やさしく口づけた余韻の方が長く残って、目が離せない。ああ…心臓が壊れそう。恥ずかしくて、だけど嬉しくて、すごく熱いよ…