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やさしいキスをして?
第10章 番外編
『っ……………、ちゃん//』
限界、みたいな感じで搾り出した声が、可笑しくて。
『ふふ、うん…//』
チラッと見上げたら、恥ずかしそうな啓太くんと目が合って、胸がキュウゥとなる。痛くないのに、嬉しいのに…こんな時にも胸は、苦しくなっちゃうんだ…
『ほ、本当に…僕なんかでいいんですか…?岩本…岩本は…?』
『私が好きなのは、啓太くんだよ…!それに…今のは私のファーストキス、なんだから//ね?』
ゆるゆると、啓太くんは床に座り込んだ。連られて座った私の肩を掴んで、ゆっくり距離をとる。私の好きな、優しい目元。それが閉じると同時に、私も目を閉じた。