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やさしいキスをして?
第10章 番外編

***


『てことで〜ミッシーとマドちゃんを祝して〜カンパーイ!!』


翌日、水曜日。放課後四人で訪れたファストフード店にて。私達は、ソフトドリンクで乾杯した。


『最初っからさ、おれは信じてたよ!さすがデキる男だな、ミッシー!』

『色々と感謝はしているが…さっきも言ったとおり、ここは奢らないぞ、岩本。』

『ッは?!いやいやミッシー何言ってんの?お前は既におれに借りがあるだろが。まさか忘れたりしてねーよな??』

『借りとは?一体何のことだ?』

『てめ…!高校生の懐事情ナメてんなよ?!いつぞやのドリンクバーの恨みは、海より深しだっ!』

『岩本、常々思っていたことなんだが…そろそろ会話の能力を上げてくれないか。君との話は時に、全く要点が掴めない。』

『むっか〜〜!よォォしぜっってー奢らす!バーガー追加あぁッッ!』

『ゴチャゴチャうるさいわよッゆうひ!二人のお祝いなんだから、あたし達が奢ってあげればいーじゃないの!』


今日は、晴れて交際することになった私達をお祝いする会、と称されたダブルデート。私の前にはあさひ、隣には啓太くん、斜め前にゆうひくん。ボックス席について早々、賑やかな会話が続いている。



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