この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やさしいキスをして?
第11章 おまけ〈三島〉
『あれ…啓太くん、ソース付いてるよ?』
『え?』
咄嗟に口元を擦ると…
『うふふ、違うよ。こっち…』
ポケットティッシュを持ったまどかちゃんが、僕に手を伸ばしてくる。
『じっとしててね…?』
まどかちゃんが、拭いてくれてる////あ…ていうかこれ…この手を今、掴めばいいんじゃないだろうか?!そうすれば、割と自然に手を繋げる気がする。よ、よし…
『ま、まどかちゃ…』
『おーい、ミッシー♪』
『マドカ〜三島くーん』
『あ!二人とも!』
お決まりの声にまどかちゃんは勢い良く立ち上がり、僕はガックリと肩を落とした。空振りの手が虚しい。はあ…なんてタイミングだ。