この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やさしいキスをして?
第11章 おまけ〈三島〉
にしても…
『ここのスイーツ…もしかして、園芸部の畑で採れたものを使っているんですか?』
『えっ?!』
少し気になって聞くと、まどかちゃんは驚いた声を出した。
『どうして分かったの?これから言おうと思ってたのに…』
『さつまいも、トマト、ハーブ…いずれも園芸部の畑で見た覚えがあったんです。部活で走る時に通るので。それに、表にハーベストってありましたから…Harvest/収穫のことかと。』
『…わ、すごい。当たり!』
『ではやはり、スイーツは料理部、衣装は手芸部が担当したんでしょうか?』
『うふふ…さすが啓太くん!ぜーんぶ当たりよ!』
嬉しそうに笑ったまどかちゃんは
『モチーフはね、赤ずきんなの♪だから教室は森の中っぽく飾りつけして、衣装は赤いフード付きのメイド服。焼き菓子は、おばあさん家へ持って行くお見舞いの品…って設定があるのよ?』
そう付け加えた。
…例えば、僕が寝込んだとして。まどかちゃんが見舞いに来てくれるなら、お手製の焼き菓子が食べれるのかな?なんて妄想が思い浮かんだことは…秘密にしておこう。