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やさしいキスをして?
第11章 おまけ〈三島〉
『お待たせしました。アイスコーヒーとカルピスです。』
先程とは別の生徒が飲み物を運んできた。ふむ…改めて見ると、確かに赤いフードがついている。メイド服というだけあって、エプロンもついてるな………ん?
『…園山先輩、この人が例の…オクテな彼氏さんですか?』
『ちょっ…///!』
『………?』
何だっけ、この随分と長い靴下?絶対領域がどうとかいう…膝上まで伸びたやつ。どうにも脚が窮屈そうで…僕には、縛り上げられたボンレスハムにしか見えないのだが…
『今日はもう、手くらい繋ぎました?』
『え…?!ま、まだだけど…///』
僕が一人モンモンと疑問を抱く中。店員役の生徒は、まどかちゃんと何やら小声で話し合っていた。
『んもーどんだけ草食系ですか。てーか、ただのビビリですか。分かりました、私がこの草食ビビリダメ男を、オオカミ男に変えてみせます!』
『えぇ…??///』
話が終わったらしい生徒は、今度は僕に視線を向けてきた。