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やさしいキスをして?
第11章 おまけ〈三島〉
『彼氏さん、どうも初めまして。あたし、園山先輩と同じ料理部の後輩です。いつも、天使な先輩にお世話になってます!』
目が合うと、一見、愛想良さそうに笑った彼女。しかしなぜだか…その表情に内なる闘志を垣間見た気がした。
『さっきからジロジロ見てやがるこの衣装、すっごく可愛くないですか?!結構受けがいいんですよ〜特に…男子に♡』
サラッと品のない口をきいた彼女は、まどかちゃんの方へ横目を向ける。
『午前中。園山先輩が店員やってた時には、それはもう大炎上だったんです。詰めかけた低俗男子共の行列が、外まで続いてて。』
『えっ…!』
店員…ってことは、まどかちゃんもこの衣装を…?
『もちろん、男子共のお目当ては園山先輩のメイド姿ですよ♡たくさん写メ撮られちゃってましたし!』
『ちょ、ちょっと…//なに大袈裟なこと言ってるの…!』
まどかちゃんの反論は、正直耳に入って来なかった。