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やさしいキスをして?
第11章 おまけ〈三島〉
ポーン
《2年2組三島啓太くん、2年2組三島啓太くん、担任の平塚先生がお呼びです。至急、職員室まで来てください。》
『『……………』』
いや、幻聴だ。
《繰り返します。2年2組三島啓太くん……》
『啓太くん…呼ばれてるね?』
『〜〜〜〜っっ/////』
何だっっその嫌がらせみたいな放送は!!
僕はいま、至極取りこみ中だッッ!!!
『啓太くん…?』
『きょ、今日は文化祭です!あんな放送無視したって、バチは当たらな…』
《再度、生徒のお呼びだしを…》
致すな!!
くっ…何なんだ今日は…!大事な場面で、ことごとく邪魔が入るなんて…!
『まどかちゃんスミマセン…』
『ううん、気にしないで。それに私も、これからクラスの手伝いに行かなきゃいけないの。だから…次は後夜祭の始まる前に待ち合わせしましょ?ね?』
まどかちゃんの提案に乗り、僕達はしばらく解散することにした。…学校の先生を恨めしく思ったのは、これが生まれて初めてだ。