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やさしいキスをして?
第11章 おまけ〈三島〉
『本当に僕なんかで、いいのかな…』
華やかで。可愛くて。あんなに人目を奪う彼女の相手が、僕なんかで…
『……?
ちょっと、助けに行かないの?大分絡まれてるみたいよ。三島くん、彼氏でしょ?!』
手も握れない。すぐ側にいるのに…三ヶ月も付き合っているのに。彼女との距離が、全然埋まってない気がするんだ。
『時々思うんだ…僕が彼氏で、まどかちゃんは迷惑してるんじゃないかって…』
『……何それ?彼女に何か言われたの?』
『いや…自分に自信が持てないんだ。』
昼間の相性診断。ゲームとはいえ、ゼロ%というのは…あながち間違っていないのかも知れない。僕は、彼女を好きでいていいのだろうか…?公開告白をした彼のように大衆の面前で言い切って…果たして僕は祝福されただろうか……?