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やさしいキスをして?
第11章 おまけ〈三島〉
『ハァ…機嫌、直りましたか?』
口づけを解くと
『ハァ…元に戻ってるじゃない、喋り方…』
そう言って、不満そうに目を逸らす。
『まだ直りませんか…?』
『…まだだって言ったら、どうするの…?』
捕まえた視線は、恥ずかしそうに揺れていたから。
『じゃあ…仕方ないね?』
『ふぅ…っ//!』
そのまま閉じて塞げばいいかなと思った。
僕だけ見て、閉じてくれれば…
僕とのキスで君がいっぱいにできるかなって…そう思ったんだ。
『僕、こんな文化祭は初めてです…』
君を抱きしめるといつもする
この甘やかな香りは…
『まどかちゃん…』
僕を幸せにする。
『君と居られて、よかった…』
『……////うん…私も、よかった…』
こんなすぐ側に君がいて。同じ気持ちでいること。それはすごく不思議で、すごく幸せなことなんだって…僕は改めて思った。