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やさしいキスをして?
第11章 おまけ〈三島〉
体育館へ近づくにつれ、徐々に本来の色を取り戻す、君の衣装。改めて見るそれは…かなり目のやり場に困るもので。
『…あれ、啓太くん?行かないの?』
タイトな白ブラウスに、強調された胸元。短いスカートから伸びる足は、黒い靴下に縁取られ…はっきりとラインが浮かび上がる。赤いスカートが揺れる度、チカチカと視界を掠めるのは…少しだけ晒された素肌の太腿。
『ねぇ、啓太くん?』
突然立ち止まった僕のこと、君は変に思うだろうけど
『ゴメン。やっぱり嫌になってきました…』
『え、嫌?後夜祭が?』
…僕にだって、あるんだ。
こういうモヤモヤと…胸の中がスッキリしない嫌な感じ。