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やさしいキスをして?
第12章 おまけ〈マドカ〉
『来年も…一緒に来ましょう、初詣。』
隣から優しくかかる声に、目を向けると。幸せな今が広がる。
『あ…年が明けたばかりなのに、気が早いですよね。』
『ううん…そんなことないよ。私も考えてたとこだから。来年の今頃、どうしてるかなぁって…』
去年の今頃は、想像もつかなかった。
『また、啓太くんで始まるかな?』
『え?』
隣に大切な人がいる、幸せな未来を。
『さっき、年明けのカウントダウン。目隠ししたのはそれなんでしょ?私が直前までゆうひくん達を見てたから、わざと遮った…?』
『………っ//!』
あさひ達以外の人から始まる今年を。
『うふふ…いい年になるといいね?』
『…は、はい///』
来年も、その次も、できればどうか、この先ずっと。啓太くんの隣で、新年を迎えられますように。
(第12章 おまけ〈マドカ〉)