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やさしいキスをして?
第12章 おまけ〈マドカ〉
『じゃあまた…練習でな、ミッシー♡』
『じゃ、じゃあね!マドカっ…!』
からかいの目で手を振るゆうひくんと。緊張しまくってるあさひにエールを送って、私達は解散した。
『ふふ…優しいね、啓太くん。』
『べっ別に、倉田さんの為に言った訳では…』
『うん。約束守ってくれてありがとう。二人で食べれるから、嬉しい。』
そっと手を取ると、啓太くんは照れながら握り返してくれた。
『今年は…どんな年になるかなぁ?』
『うん…今年は僕ら受験生ですね…』
列に並んだまま見上げると、空にはたくさんの星の瞬き。
『そうだよね…今までみたいに、遊んでばかりはいられないかぁ…』
遠い遠いお星さま。この光は、何億光年先からやってきた過去のものだという。来年の今頃…私はどんな風になっているのかな。
精一杯の今は、未来でどんな過去になっているんだろう。