この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やさしいキスをして?
第13章 おまけ〈あさひ〉
ひたすらパンを食べてるあたしに、マドカは一呼吸間をおいて、言った。
『ゆうひくんからの連絡、待ってるの?』
『…………っ!』
ピタリ静止。言い返す言葉を失ったと同時に、マドカはクスッと笑った。
『優しいのね、あさひ?』
『…………////』
『早く連絡来るといいね。』
それだけ言って、マドカはお弁当を食べ始めた。どうやらニコニコしてるマドカには、あたしの考えてることが全部バレたみたい。
『ねぇ……勘よすぎじゃない?マドカ。』
『ふふ、何年一緒にいると思ってるの?』
こんなあたしでも、さすがにゆうひの容体は気になってる。あたしに連絡がないってことは…それなりに苦しんでるのも想像できる。