この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やさしいキスをして?
第13章 おまけ〈あさひ〉
『あら、ゆうひくんお休みなの?』
昼休み。いつも通りマドカとランチをしながら、あたしは募る不満を愚痴っていた。
『それで具合は?病院とか行ったのかしら?』
『知るわけないじゃん。』
『ええ?』
『あいつ、何の連絡もよこしてこないんだもん。知らないわよ。』
フンと鼻を鳴らして、ガツガツ焼そばパンを食べてると…
『それ、相当具合悪いんじゃない?』
マドカがお箸を置いて覗きこんでくる。
『あのゆうひくんが、一言もあさひに言わないなんて。きっと起き上がれないくらい高熱出してるとか、嘔吐でトイレから出られないとか…あ、食事中にゴメン。でもとにかく、尋常じゃないんじゃない?』
『…………さあ?』
『大丈夫、とか何か連絡は入れてみたの?』
『…………してない。』
『じゃあ今からしてみたら?』
『…………しないもん。』