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第13章 おまけ〈あさひ〉

しんどかったね。頑張ったね。
本当は寂しがりのあんたのくせに、あたしのために強がったりして。


『でもさ…フツー病人襲うかぁ？』

『ふん…嬉しいくせに//』

可愛げないあたしの口に。

『あは…そりゃあね♡』


ゆうひは喜んでチュッてするから。むしろあんたが、可愛らしい。


『ゴホッゲヘッゴホッ…！』

『ちょっと、大丈夫…？！』

『ゲホッ…平気だって。これから専属ナースが、身を呈して看病してくれんだから。』


いたずらに細まる瞳。ちょっと気だるそうな雰囲気も、逆に色気を放つようで。


『頑張ってくれよな？…この風邪、結構しつこそーだから…』


掠れた声で囁かれると、いつもの何倍もドキドキする。こんなに苦しそうなのに、あたし…もっとその声を聞きたい、なんて。やっぱ性格悪いのかもなぁ…