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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『まあまあ落ち着いて…マドカ達ってさぁ、付き合ってもう何年だっけ?』
『先月で丸3年よ、3年!紳士にも程があるでしょ!?』
付き合って三年間、紳士。つまり私達…
『ほらほら声が大きいって…昨日は三島くんの誕生日だったんでしょ?』
『そう、私の部屋でお祝いしたの。お料理は頑張ってコースにして、ケーキだって焼いて、おいしいワインでほろ酔い…そこまでは、すっごくいい雰囲気だったのに…!』
『のに?まさか……帰っちゃった?』
『帰っちゃった!!しっかりちゃっかり、アーーッサリ帰っちゃったのっ!!』
嘆く私に、あさひはズイッと顔を寄せてきた。
『やっぱさぁ…三島くんって、ゲイかな?』
『〜〜〜〜////バカッッ!!』
つまり私達は、未経験。
いつまで経っても手を出されない私は…業を煮やして煮やして…もう悔しくて、哀しくて、涙が出そうです。