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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『いやぁ〜マドカ、超大事にされてるってことでしょ?すっごく素敵なことじゃない。』
『そんなの分かってるわよ…//でもっ…だけど、私達もう二十歳だよ?そうでなくても、大学生ともなれば周りは皆、そーいう関係になっていってるのに…//』
あさひ達だって、高校生の内からそうだったくせに//別に、焦ってるとかじゃなくて。恋人との進展は…してない側からすれば、やっぱり羨ましくて…
『じゃあさ、環境を変えてみたら?二人でどっか、遠い所に旅行に行くとか!』
『…もうやったわよ。温泉地で旅館に泊まれば、布団の間をカッチリ開けられて。ホテルタイプの部屋でダブルベッドにしてみても、夜は隣に居たはずが朝にはソファーで寝てんだもん。もう、どうなってんの?!』
積もり積もった不満が、堰を切って流れ出る。何も一気に最後まで…とか望んでるわけじゃないのに。年頃の若い男女が二人きり…甘い雰囲気になるのは、自然なことでしょ?何でそれが、皆無なの?