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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『だからよー!お前それは、まーかちゃんに失礼だって!』
講義終了後、一番に口を開いたのはトオルだった。
『アッチの気がある訳じゃねーんだろ?!3年も付き合っといて、その放置プレイはないわっ!』
『まぁトオル、お前の言い分もわかるけど…もうやめとけって。』
『はぁ?!ゆーひはどっちの味方なんだよ?!フツー女なら怒るだろ!俺が彼女だったら怒るね、確実にッ!』
『…お前オンナじゃないだろ?もういい大人なんだからさ、そこは首つっこむなよ。二人のペースでいいじゃねーか。』
意外にも、三島のプライバシーを尊重しようとするゆうひの言動に、トオルはさらにヘソを曲げた。
『なんだよゆーひ!味方してくれよ!俺さみしいじゃん!!』
『はぁ…お前こそ、アッチの気あるんじゃねーの?』
首に巻きついたトオルをあしらって、ゆうひは三島の様子を伺った。