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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『いやぁ〜でもミッシーってば、知らぬ間にちゃんと大人になってたんだなぁ?何か想像つかねーわ、奥手のイメージ強すぎて。』
肘をついたゆうひが、しみじみと三島に目をやる。
『バカだなゆーひ!そこは想像してやるなよ(笑)』
『はあ?何気持ちわりーこと言ってんだよ、トオル!そんなリアルに思い描くって意味じゃねぇ!』
『いやお前、何であえて男の方を想像すんだよ、変なヤツだな…』
『お前達、さっきから何をそんなに騒いでいるんだ?人をサクランボに例えたりして…あれか、なんか流行ってる遊びなのか?』
笑い転げる友人達を見兼ねた三島が、ため息と共に本から顔をあげた。と途端に、二人の顔が青ざめる。
『いやミッシー、いまさら何誤魔化してんだって…』
『ちょ!ちょっと待てよ、けーた。お前まさか…チェリーの意味、分かってねぇとか?!』
『……?とにかく、そんなに騒ぐようなら席を移るぞ。そろそろ講義も始まることだし。』
立ち上がった三島の肩を全力で押し下げて、ゆうひは強引に座らせた。続いて耳元で、俗語の解説をすると…
『────っ//////!!!』
『『………マジか。』』
そのまま三人は言葉を失った。