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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『マーカちゃん。』
缶チューハイ両手に、チエちゃんが寄ってくる。
『…チエちゃん、まだ未成年だよね?』
『大丈夫、来月ハタチです♡マーカちゃんはもう飲めるでしょ?どっちにする?』
いや、それってアウトだけど…
『うん、じゃあ桃で(笑)』
『ハイ、乾杯!』
プシュッと開けたばかりの缶二つ。互いに鈍く鳴らして、喉に流し込んだ。
『プハ〜!山の中の夕暮れっていいわね。お酒もひとしおだわ。』
『……うん、気持ちいいね。』
『川の流れる音もねー…何とも風流ですなぁ〜。』
『あはは、うん、風流だね。』
4人がジュージュー焼いてる傍らで、私達はのんびり、柵に手をついて辺りを眺めた。