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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『お待たせ〜残り物だけど…あれ?』
リビングに戻ると、啓太くんがしっかり座り込んでいた。
『見切ったぜ!ここだッ……なぬうっ?!』
『フン。記憶力で僕に勝とうなんて……あ。しまった、一つズレたか…』
しかも…対戦してるし。
『ふははっ!酔っ払いのミッシーには負けないぞ!今度こそもらっ……だあぁくそ!』
カチャ
テーブルにお盆を置くと、ようやく二人が床から目線を上げてくれた。
『あ、サンキュー…ってぉおッ何これ?!焼きマシュマロ?しかもコーヒー付きって…マドちゃんさすがぁ〜♪』
『ふふ、余ってたビスケットに、チョコとマシュマロ乗せてチンしたの。啓太くんもよかったらどうぞ、勉強前の糖分補給に。』
『ありがとう、いただきます。』
啓太くんのコーヒーも淹れてこなくちゃ、と立ち上がると
『さぁて、負けないかんなー!』
『こっちこそ、のぞむところだ。』
背中に、二人の声。
なんだかんだ、仲良しよねぇ…(笑)
それからあさひが来るまで、白熱した神経衰弱が繰り広げられていた。