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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉


『この旅行は僕なりに楽しみにしてましたし、楽しかったですよ。終始賑やかで…何より、まどかちゃんと一日中一緒にいられましたからね…』


繋いだ手の中で、指を撫でながら。啓太くんはゆっくりと話してくれる。


『まあ、周りが邪魔な時も多々ありましたけど…それを差し引いても、参加して良かったと思います。釣りやバーベキューって、僕ら二人ではなかなかやらないことでしょうし。』


綻ぶ啓太くんの顔が優しくて、ホッとする。でも目が合うと、ちょっと照れたりして…そういう所やっぱり好き…


『釣りっていうか、もうただの川遊びになってたけどね、あれ。でも楽しかった。バーベキューも。だけど周りが邪魔って、啓太くんちょっとひどくない?(笑)』

『…まどかちゃんの隣は、いつだって独占したいと思っていますから。電車の席も、ソファの隣も、もっと言えば買い出しでレジに並んでた時ですら…あいつらには近づけないよう、勝手に防御していた位です…///』


そうなんだ…//
そんな風に思ってくれてたなんて、なんか嬉しい。



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