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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
落雷と同時に───
『っ………!』
塞がれた呼吸と
スプリングに跳ねた背中と
『……っはぁ…まどかちゃん……』
色のない天井と蛍光灯
細く見下ろす苦しそうな眼差し
『怖く…ないですか……?』
急速にこみ上げる期待と不安に、声が出ない…
どうしよう…でも、ずっと待ってた…
でも少し、怖いかもしれない…
でも…っ…
『じゃあ、やめたくなったら教えて下さい…』
固定された両頬と
親指が探り当てた唇に
『好きだよ…』
降りてきたのは…優しい言葉からは想像つかない程の、情熱的なキス。昂ぶる感情が、どんどん互いを貪って、交じり合って溢れる。こぼした露が一筋に、頬を伝っていった。