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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
ビクッ‼︎
髪をすいた指に、体が跳ねて
『……ごめん、怖がらせたね。』
唇のすぐ間近で感じた、啓太くんの声。すぐに引いていくその手を、体を、手探りで必死に掴む。
『ま…待って!怖くない…っ!』
相手は啓太くんだもん、全然怖くないっ!
びっくりしただけ……
『…無理しないで。まどかちゃんを困らせるつもりはないんです。電気、見てくるから…』
『違っ…違うの…//!』
ここで離しちゃダメっっ!
私も伝えなくちゃ!啓太くんが言ってくれたみたいに、自分のことちゃんと……!
『わ、私だって考えてた…の!だって好きなんだもん…、いつかはって…!そのいつかは、いつだろうってことも…////だって…だって私は、啓太くんだったら───…!』
震える声がかっこ悪い。こもる力で、服を掴む手にも汗が………