この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やさしいキスをして?
第17章 おまけ〈あさひ②〉
『…送って行かなくてホントに大丈夫なの?まっすぐ歩いて帰れる?』
『大丈夫!いつまでも落ち込んでるあたしじゃないから!マドカ、今日はありがとね!』
駅前のロータリーで話していると、遠くに現れた一台の高級車。こちらへスーッと近づいてくる。
『あーら…ナイトのお出ましですな。』
スマートに降りてきたのは…これまたお上品なスーツに身を包んだ、インテリメガネ。
『まどかちゃん、お待たせしました。』
オイ…早速あたしは無視かい。素通りかい。
『こんばんは、ミッシー。お宅の天使、お借りしてました♡』
『……また君は。今日はどれだけ飲んだんですか?』
あのね。眉間にシワよせて鼻をつまむの、やめてもらえません?レディの目の前で、失礼なナイトだこと。
弁護士バッチを胸に光らせる彼は、ミッシーこと三島くん。今やマドカの婚約者でもある。