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第2章 力

「バカな！ ……はっ！？」

マモンはエクスカリバーを見て驚く。

かつておのれらを封印した人間が用いていた剣だったからだ。

「お前……何者だ！？」

「俺はかつて貴様らを封印した英雄、ミカエルの子孫だ」

「なるほど……そういうことね……いいわ、殺してあげる！」

マモンは槍を展開させ、高速で跳んでくる。

アダムはその突きをいとも簡単に受け止める。

「お前は知らない。ミカエルにはなかった人間の怖さってやつをな」

「に、人間の怖さ……？」

アダムは槍を弾き飛ばし、がら空きになったマモン向けエクスカリバーを振り上げる。

死を覚悟し、歯を食い縛るマモン。