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第2章 力

ルーブをあとにしたアダムは徒歩で西に向かっていた。

日は沈みかけている。

どこに野宿しようかと散策していると、魔の気配を感じた。

エクスカリバーを引き抜く。

「あらあら。人間がたった1人でこんなところにいるなんて馬鹿なのかしらぁ～？」

現れたのはボブカットの女悪魔。

セクスカリバーも戦闘態勢に入る。

「私の名前はマモン。ルシファー様に遣えし者よ」

「いいから早くかかってこいよ」

「はぁ？ うざ。お前ら、こいつを食い殺しちゃいな！」

同時に現れた下級悪魔どもが襲い掛かる。

「貴様らなど眼中にない……くらえ！ 殲滅斬波！！」

アダムは半径10m以内にいる敵を原子サイズにまで塵にするチート攻撃で、マモン以外を消してしまった。