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旦那様☆ロマンチスト
第2章 甘々な旦那様
今は、リビングで2人と1匹で寛いでいた。
敏さんの「みーな、珈琲飲みたい」その願い。
その呼び掛けに「にゃ〜ん!」なんて可愛く鳴いて甘えた返事で、今日も、みーちゃんは可愛く反応していた。
―――だったら、みーちゃんが珈琲入れてよね!
全く大人気ないことをチラリと思う。
義姉の佳世さんから、いつも頂いている珈琲は、私と敏さんにとっても、思い出のある喫茶店『ロートキルシェ』のオリジナルブレンドだ。
珈琲好きな敏さんの為に、美味しくなる様に願いを込めながら、丁寧にお湯を注ぎ入れた。
辺りには良い香りが漂ってきて、その香りに、二人のリラックスムードがグッと高まる気がする。
その香りに癒されながら、敏さんの座るソファーへコーヒーを運んだ私の目に飛び込んできたのは―――。
―――敏さんが飲みたいっていったから、珈琲いれたのにー!
そう口に出したくなっちゃうくらい…。
敏さんは優しく、「みーちゃん」なんて言いながら、猫の頭を撫でてあげている姿だった。