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旦那様☆ロマンチスト
第2章 甘々な旦那様
―――あうー!私も猫になりたい!
笑うと目が線になってしまう敏さんの目尻が、幸せそうに下がっている。
それに対して、珈琲を運んだ私には「あぁ、そこに置いといて」ってなんて、生返事が帰って来たのには、正直、なんかちょっとむかついた。
さっき、敏さんが私のことを呼んだのを自分が呼ばれたと勘違いして、「にゃ〜ん!」なんて可愛く鳴いていたみーちゃん。
敏さんの元へ向かう時には、可愛くちっちゃいな顔をつーんとさせ、長いしっぽ優雅にを立てながら、私の脇をすまして通り過ぎて行く。
その姿は、まるで―――みーちゃんに、貴女なんてお呼びじゃないわよ、なんて言われてるみたいな気がして。
私の被害妄想かもしれないけど…、
私―――猫に負けてる気がするのは気のせいでしょうか。