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旦那様☆ロマンチスト
第3章 疑惑の旦那様
「こんにちは、おばあちゃん。精がでますね!」
「こんにちは。あれ〜?お姉ちゃんここら辺の人かい?」
気持ちがウキウキと浮き立っていた私は、気分が良い気持ちのまま、田んぼのあぜ道で農作業をしていたおばあちゃんに思わず声を掛ける。
お年寄りの方が若い人よりも多いこの土地は、元気なお年寄りがたくさんいて、挨拶するとにこやかに返してくれることが多かった。
その人懐っこさや、見知らぬ家の庭先に咲き誇る鮮やかな秋の花達。
普段は気にかけることの無い景色や、その存在は、敏さんのことでちょっとだけ沈んでいた私の気持ちを癒し、解き放ってくれたのだった。
そんなほっこりした気持ちのまま、スーパーに着くと、手順良く買い物を終えることが出来た。
―――何か気分が良いから、お茶でもしちゃおうかな!