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旦那様☆ロマンチスト
第3章 疑惑の旦那様
でもたくさん買い物したし、そんな時に限って車で来てないし、荷物は重いし、仕方無いかな、なんて自分に言い訳をしてみる。
通りに面した窓際の席。
荷物を置いて椅子に座ると、温かい飲み物でカップを持っている手を温めながら、道行く人を眺めて観察した。
あの学生さんはこれからデートで待ち合わせ?オシャレしてて可愛らしいな。とか、
パパとママと赤ちゃんと三人。お休みで一緒にお買い物かな?なんて。
そんな風に目に映る風景から、その後の一コマが垣間見えたり、道行く人の今日の予定を想像したりする時間は楽しくて、ゆっくり時間は過ぎていく。
でも、やっぱり。
お一人様も楽しいけれど、やっぱり敏さんと一緒がいい。敏さんと今度一緒にゆっくりお散歩したいな―――なんて思う。
だって一人でこんなに幸せなんだもの。
二人ならきっと、もっと楽しくなるに違いない。