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旦那様☆ロマンチスト
第3章 疑惑の旦那様
もしかして浮気、とか?
―――まさかね?敏さんに限ってそれは無い、よ。…多分。
少なくても、私の知る敏さんは浮気なんか出来る様な器用な人間じゃないもの。
でも。
―――今日出掛ける時、何処に行くのか、行き先を教えてくれなかったのはやましいコトがあるからだったの?
私は、冷めてしまったミルクティーを手にしたまま、cafeの前を通り過ぎていくその二人の後ろ姿を見つめることしか出来なかった。
買い物帰りの主婦が、紙コップ片手にいきなり立ち上がり、呆然と立ちすくむ姿は周りから見れば異様な姿だったかもしれないけれど、周りなんか気にする余裕なんてない。