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旦那様☆ロマンチスト
第4章 灰色な旦那様
少しイライラしてしまう―――そんな時間。
遅くなる時は、大抵敏さんの方から電話をくれる。
そうじゃない時は私の方から電話を掛けたり、
互いに連絡を取り合ったりしていたから、
今までその時間が不安に変わることなんて…なかったのに――…。
―――もしかして、今日はあの女性とデートだったの?
若さが眩しい女の子の姿。
敏さんに微笑み掛ける彼女の顔が脳裏に浮かぶ。
結婚して四年。
『三年目から五年目は離婚の危機』なんて、
そんな週刊誌の見出しが頭に浮かんでは消えていった。