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旦那様☆ロマンチスト
第4章 灰色な旦那様
―――いや、いや敏さん。ゴメンじゃないから。
もともと、あまり敏さんは友達と出歩くタイプじゃない。
彼の趣味は読書だ。
日曜日は大抵本屋にふらっと出掛けて、帰宅してから読書を楽しんでいることが多いのだ。
そのせいか、日曜日の夜に家に居ないっていうシチュが余り無い―――。
でも。
連絡もないまま、帰宅が遅くなることなんて今まで無かった事で。
いつもなら、
「なんで、今日はこんなに遅くなったの?」
そのひと言を口にすることに何の不安も無いのに。
でも、昼に見たその光景が私の口にストップを掛けた。