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旦那様☆ロマンチスト
第4章 灰色な旦那様
いつもおしゃべりな私が静かなせいで、
敏さんはいつもにも増して無口が酷い。
二人の間にそっと流れる沈黙が、私達の間に静かに溝を作っているそんなお通夜みたいな食卓なのに。
敏さんは気にならないの?
私は凄く気になっている。
でも、自分から話掛ける気分にはなれない。
そのせいで、ちらちらと視線が敏さんの方にさまよってしまうのを止める事が出来ないでいる。
―――いつも通りでいよう。
そう思えば思うほど空回りする。
隠し事の苦手な私の性格をわかってるはずの敏さんは、多分何か変だな…とは思っている筈なのに、なんで敏さんの方から話し掛けてはくれないんだろう。