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旦那様☆ロマンチスト
第5章 逡巡する旦那様
昨日はベットの中、俺にしがみつくことなく背を向けて泣いていたみーな。
いつもなら背中に感じるみーなの
じんわりとしたその小さな温かさを、昨日はパジャマの背中越しに感じる事が無かった。
隣に寝ているのに―――。
みーなからのその僅かな距離を、
俺が凄く寂しく感じたことをみーなは知らない。
俺の前では元気で明るいみーなだったが、その性格が社交的な方かといえばそうではなかった。
そんなみーなは自分に自信が無い。
そのせいだろう。
どちらかといえばみーなは人見知りなたちだし、心を開くまでには時間が掛かる。
でも開いてしまえば、人懐っこくなるのだ。
だから、俺に対して言いたいことがある時に限って言葉が足りなくなることがある。