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第5章 逡巡する旦那様

でも。
もう夫婦になって4年も経つのだ。
みーなの方から口にして欲しいと思うのは我が儘だろうか。

何しろ俺は口下手で、みーなの悩みを上手く聞き出す自信なんか無い。


―――何かあったのか。俺に言いづらい事なのか。


みーなのペースで話してくれるまで待った方が良いのか、思いきって俺から聞いた方が良いのか。


―――俺達夫婦の仲はそんなもんなのか？


何がみーなの心を悩ませているのか。

みーなの小さな胸はその何かに翻弄されている。
背中越しに小刻みに震えて必死に声を抑えて泣いているみーなは脆く小さい。