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旦那様☆ロマンチスト
第7章 妄想する奥様
“行っちゃ嫌”そう言った私の願いは宙にに浮いたままま、空回りしていた。―――やっぱり、もう無理なのかな。二人の気持ちの片方が迷子になっているこんな状況に泣きたくなってしまう。
すぐに戻るから、って言ってた敏さんだけれど、帰宅したのは夜中の1時を回っていた。
(すぐっていったのに…)
深夜12時を回った辺りで、もう泊まりなのかな、…帰って来ないの?なんて凄く不安に駆られる始末で。私は客間に布団を敷いて、今日はそちらに休むことにした。
泣いている私より怒っている私か方がいいって言った敏さん。
―――泣かせてるのはいったい誰。