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旦那様☆ロマンチスト
第8章 覚悟を決めた奥様



 ―――今日の朝食はコンビニで買って食べたかも。


 朝が弱い敏さんのことだ。遅刻しそうなギリギリな時間に飛び出していって、何も口にしてないかもしれない。
 毎年、季節の変わり目は風邪を引きやすいんだから、食事の栄養バランスには気をつけないといけないのに・・・なんて。
 あれこれ色々心配してから、いい大人なんだし、準備されてなければそれなりに何か口にするよね―――なんて、ふと思う。


 みーちゃんにゴハンあげなきゃ。そう思い立った私はキッチンへと向かった。

 いつもなら、ゴハン〜とまとわりついてくるみーちゃんは、日当たりのいいキッチンの床に優雅に寝そべってくつろいでいた。
 私の姿を見つけると、なんか用?と言いたげな目つきでこっちをみつめる。


 ―――ゴハン、あげてくれたんだ。

 覗いたみーちゃんのご飯の容器は空だった。でも、空の餌の容器の隣の水入れには、新しいお水がたっぷり入っている。
 みーちゃんの寛いだ様子から、空の容器は、餌を綺麗に食べ終えたあとに違いなかった。



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