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恋のリサーチ
第5章 聖夜を・・

急に来て悪いな、とドアマンに声をかけながら

案内されるままに店の中を進む聖夜の後を

ついていく。


キラキラ光りの揺れるシャンデリア・・

その光が光沢の美しさを引き出しているカーペット・・

椅子は、引くのに力がいりそうな重厚感・・

私の現実からはかなりかけ離れている。


その重圧に耐えながら案内された席へ着いた。

店内を見渡せる角の席からあらためて見ると、

映画の中の、他人事のシーンのように見えた。


いつも行くような店のように、

隣りのテーブルと距離が近くて

互いの話し声が聞こえそう、なんてことは

まずない、というくらい、

それぞれのテーブルの間隔は

大きく開いている。



さっきのドアマンとは別のウェイターが

椅子を引いてくれた。

小さく頭を下げている間に、

聖夜はメニューをひろげていた。



「ワインでいいか?」



聞かれて、うん、とうなずく。

赤?白?と聞かれて白、と即答した。



「おぉ、酒に関してはハッキリしてんだな」



パンと音をたててメニューを閉じると、

私の顔を眺めながら片手をあげる。

さっき椅子を引いてくれたウェイターに、

何とかいう、たぶんワインの名前を言っている。

その後これも多分料理の名前なんだろうが、

チンプンカンプンで、オーダーしている聖夜の顔を

黙って見つめ続けた。



注文を終えてウェイターがテーブルから離れても、

私は身を固くして黙りこくっていた。


ウェイターとのやり取り、店内の雰囲気、

あとから入ってきた客達・・

それぞれに目をむけながら、

心の中ではっきりとわかった。


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