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第10章 まどか、焦る

そんなこんなでガチガチに緊張してたどりついた太基さんのおうち。

そこには家族が集合していた。

内心、がっくりした。
いや、別の意味で緊張したけど。

太基さんの家族はみんな良い人だった。
口数の乏しい私にもきちんと話題を振ってくれる。

特に同い年の奈緒姫ちゃん。
控えめなのに気が利いて可愛らしい。

同じクラスにこんな子がいたら、絶対友達になっていたのに。
まぁ、私のことだから、いざとなったら声をかけられないかもしれないけど。